抗うつ薬に打率(効果)の違いはあるのか|東京都中野区東中野の精神科・神経科・心療内科

後藤クリニック

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抗うつ薬に打率(効果)の違いはあるのか

うつ病 

抗うつ薬は1剤から初めて十分量まで増量して効果を判定致します。十分量投与して効果を判定し、効果が不十分だったり、効果がないときは他の抗うつ薬に置き換えたり、オーギュメンテーション(増強療法)を行います。複数の抗うつ薬を処方すると追加すればよいということはありません。これまで開発され上市された抗うつ薬はモノアミン仮説に基づくもので、作用機序は同じなのに反応に対し相違があるではのはないのかと調べられたのがmanga studyです。12種の新規抗うつ薬を比較して効果と認容性に差がないのか調べました。1991年から2007年までの117のRCT、患者数25,928 を対象としたメタ分析において、成人の単極性うつに対する治療容量での以下の処方の効果を見たものです。調査の仕方には異論もありますがLancet,という一流誌に掲載されたこともありインパクトは大きいです、
(The Lancet, Volume 373, Issue 9665, Pages 746 – 758, 28 February 2009より。)

bupropion(本邦未承認)
citalopram(本邦未承認)
duloxetine(サインバルタ)
escitalopram(レクサプロ)
fluoxetine(本邦未承認)
fluvoxamine(デプロメール、ルボッックス)
milnacipran(トレドミン)
mirtazapine(レメロン リフレックス)
paroxetine(パキシル)
reboxetine(本邦未承認)
sertraline(ジェイゾロフト)
venlafaxine(本邦未承認)
以上12剤を比較しています。

成人単極性うつ患者に抗うつ薬を投与して、その他の抗うつ薬を投与された患者、治療に反応した人とドロップアウトした人の数を比較したものです。
総合的に判断して、ジェイゾロフトが有効性と認容性がよいとの結論されました。ジェイゾロフト(ゾロフト)は海外ではパテントが切れ、すでにジェネリックがでているので、経済的な面も考慮されています。本邦のジェイゾロフトはまだジェネリックがないので、昨年本邦で上市されたレキサプロの有効性と認容性のバランスのによさが注目されましたが、期待が大きかった分必ずしも期待に応えられていないようです。不安障害を合併したうつ病にはスペクトラムが広範囲なSSRI(レキサプロはSSRIです)がよいと思われますが、ケース バイ ケースです。
1日2回服用しなくてはならないフルボキサミン(デプロメール、ルボックス)、ミルナシプラン(トレドミン)はアドヒアランスの問題もあり(服薬が遵守できず)治療の脱落率が高く,効果も芳しくないと推察されています。1日1回の服用で済む薬剤は脱落率が少なく、寛解に至るケースも多いという印象があります。

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