マインドフルネス
うつ病
マインドフルネスとは、苦悩の原因とそのなくし方を理解するための仏教の重要な教えの1つであり、「今この瞬間」の現実に常に能動的に意識を向け、その現実をあるがままに知覚して、それに対する思考や感情にとらわれない心の状態を指します。
マインドフルネスを用いた心理療法では、体や呼吸といった身体感覚を通して、「今この瞬間」の現実に常に意識を向けようとします。そして、それでも思考や感情が生じたら、それを自覚しつつ「今この瞬間」の現実に意識を戻すようにする、ということを繰り返し練習します。それによって、思考や感情から距離をとり、それらをただ「観察する」視点を身につけることを目指します。
マインドフルネスを獲得し、日常生活の中で実行することで、自己受容、的確な判断、セルフコントロールが可能になります。もし、ストレスにさらされることがあっても、心に浮かぶ思考や感情にしばられたり、価値判断をするのではなく、ただ思考が湧いたと一歩離れて観察することで、否定的な考えや行動を繰り返さないようになります。